RjDjTeamはiPhoneアプリ「RjDj」の開発チームで、イギリスはロンドンを本拠に、ソフトウェアのデザインを通じて新しい音楽の形態を探っている。
今回のプレゼンはRjDjTeamのメンバーの一人、Robertによるもの。
主な内容を覚書きとしてまとめておく。
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1. RjDjの紹介
・ソフトウェアそのものが音楽であり、楽譜や録音に定着されない音楽体験をもたらす
・Digital Drug, "Mushroom without mushroom" , Surreal Musicというような言及も
・iPhoneSDKの知識は不要。代わりにPureDataの知識を必要とする。
・デベロッパープログラムに加入せずとも、iPhoneで動くオーディオアプリを作成できる
・種々の入力情報をもとに、音、音楽、音響etc. を生成する
・マイクから音声入力
・スクリーンのタッチ検出
・加速度センサーによる運動の検出
・位置情報(GPS)
・ネットワーク: TCP,UDP,ゆくゆくはHTTPも。
・RjdjはPdパッチの実行環境
・Webサイトを経由で、自作パッチをiPhoneにインストールする
・パッチテンプレートや、高機能なライブラリが用意されている
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2. 反応音楽レーベル "Kids on DSP" の紹介
・RjDjを使って音楽流通の新しい形態を模索する進行中のプロジェクト
※どうやら開発チームがプロジェクトの主体らしい
・Carl CraigやAcid Pauliが制作したシーンをiTunesStoreで購入できるようになる。
・価格は1本 4〜5ドル程度 (※シーンだかアルバムだかは失念)
・ドッペルゲンガー、タイムクルージングなどのシーンを再生(※実行というべきかデモというべきか)
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3.シーンを作ってみるデモ
・制限時間10分のライブコーディング
・Pdでプログラムを実行しつつパッチング
※プログラムの詳細は割愛。後日サイトにアップされてシェアされるらしい
・RjDjライブラリのステップシーケンサー、リバーブなどをフル活用
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■個人的に気になったポイントなど
・大傑作シーン "あつけ"
・シーンの配布サイトがTumblrの一角
・RjDjライブラリが充実してる。Pdでオーディオしてる人はDLしてみるといいかも
イベントのリンク
TMUG presents Bridge
RjDjデモ
RjDj Sprint Tokyo_demo
TMUG Sprintのサイト
http://rjdjtokyo.tumblr.com/
2009年9月15日
dNA@TMUG Bridge, 2009.09.13
アルスエレクトロニカでも受賞経歴のある、アンビルドな建築ユニット doubleNegativesArchitectureがプレゼンテーションを行い、その様子を見てきたので、備忘録がてら内容をまとめておく。
(建築系のプレゼンを受けるのに不慣れで、またつたない理解で書いてる点はご容赦を・・)
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トピックとしては2つ。
1. 近作のインスタレーション事例紹介
2. 空間表記法 SuperEye の説明
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1. 近作紹介
・リンツ、山口で会場を変えて行われたインスタレーション
・ユニット化されたセンサーを、対象の建物の各所に据えつけ
・センサー数のオーダーは20〜30
・センサーから収集される微所的な環境情報をリアルタイムに取得
・センサーは個々が計画的に配置されており、個々がネットワークのノードである
・取得した環境情報を、ネットワークにフィードバックさせて、ノード間の関係をリアルタイムに変化させる
・レンダリングした3次元の構造物と実際の建物を重ね合わせて提示
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2. SuperEye - 空間の知覚・表記の代替手法の提案
・客観的な視点から出発して構築されるのが従来の建築物
→主観的な視点から出発して構築される構造は?
・蟻塚、蜂の巣、珊瑚
・boid, Flock
→いずれも構築の主体は、全体像を持っていない
・直交座標系 --- 立面図、平面図、パース
→ 極座標系 ---SuperEye, 飛行機や潜水艦のレーダ
・SuperEyeによる空間解析のケーススタディ
・サヴォワ邸スロープ前を平面に落とし込んでみる
・太陽の昇降運動を落とし込んでみる
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イベントのリンク
TMUG presents Bridge
(建築系のプレゼンを受けるのに不慣れで、またつたない理解で書いてる点はご容赦を・・)
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トピックとしては2つ。
1. 近作のインスタレーション事例紹介
2. 空間表記法 SuperEye の説明
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1. 近作紹介
・リンツ、山口で会場を変えて行われたインスタレーション
・ユニット化されたセンサーを、対象の建物の各所に据えつけ
・センサー数のオーダーは20〜30
・センサーから収集される微所的な環境情報をリアルタイムに取得
・センサーは個々が計画的に配置されており、個々がネットワークのノードである
・取得した環境情報を、ネットワークにフィードバックさせて、ノード間の関係をリアルタイムに変化させる
・レンダリングした3次元の構造物と実際の建物を重ね合わせて提示
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2. SuperEye - 空間の知覚・表記の代替手法の提案
・客観的な視点から出発して構築されるのが従来の建築物
→主観的な視点から出発して構築される構造は?
・蟻塚、蜂の巣、珊瑚
・boid, Flock
→いずれも構築の主体は、全体像を持っていない
・直交座標系 --- 立面図、平面図、パース
→ 極座標系 ---SuperEye, 飛行機や潜水艦のレーダ
・SuperEyeによる空間解析のケーススタディ
・サヴォワ邸スロープ前を平面に落とし込んでみる
・太陽の昇降運動を落とし込んでみる
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TMUG presents Bridge
2009年9月14日
ミシェル・ゴンドリーのビデオ術 2
youtubeから。
making of Star Guitar
Chemical Brothersのダンストラック"Star Guitar"のビデオは、音楽に合わせて車窓の風景が変化するという、シンプルだが奥の深いビデオ。
そのメイキングビデオがyoutube上にあがっており、観ると
奇才と呼ばれるミシェル・ゴンドリー監督の頭の中がちょっとだけ覗けたような気分になれる。
メイキングの内容は大きく2つで、新しいビデオのコンセプトを検証する行程が収められている。
1. 机上でトラックを聴きながら、構造をメモしていく様子
2. 屋外で撮影したプロトタイプ。フルーツやフォークなどがトラックに合わせたタイミングでフレームに入り続ける (7:20頃〜)
有名な、車窓の風景は登場しない。
making of Star Guitar
Chemical Brothersのダンストラック"Star Guitar"のビデオは、音楽に合わせて車窓の風景が変化するという、シンプルだが奥の深いビデオ。
そのメイキングビデオがyoutube上にあがっており、観ると
奇才と呼ばれるミシェル・ゴンドリー監督の頭の中がちょっとだけ覗けたような気分になれる。
メイキングの内容は大きく2つで、新しいビデオのコンセプトを検証する行程が収められている。
1. 机上でトラックを聴きながら、構造をメモしていく様子
2. 屋外で撮影したプロトタイプ。フルーツやフォークなどがトラックに合わせたタイミングでフレームに入り続ける (7:20頃〜)
有名な、車窓の風景は登場しない。
ミシェル・ゴンドリーのビデオ術
White Stripes のミュージックビデオ"Fell In Love With A Girl"は、レゴを素材にしたストップモーションアニメで、ミシェル・ゴンドリー監督の代表作の一つ。
随所に映るバンドの動きや顔のアップの表情が、通常のアニメとはちょっと違うような気がしたので、その秘訣を掘ってみた。
以下は http://www.director-file.com から。
手順を簡単にまとめると、
1. 撮影と編集
バンドの演奏、プールに飛び込みなどのシーン。ここまでは普通。
2. ビデオをピクセラレート
各フレームをレゴで組める解像度までダウンサンプリングする。
3. 映像の各フレームを紙に出力する
25コマ/秒で!
4. 組立てチームが紙を元にレゴを組み立ててコマ撮り撮影
5フレーム分しかレゴの手持ちが無いので、5フレーム単位で組立て〜撮影を行ったとのこと。
できたビデオはこちら。(youtube)
Fell In Love With A Girl - White Stripes
随所に映るバンドの動きや顔のアップの表情が、通常のアニメとはちょっと違うような気がしたので、その秘訣を掘ってみた。
以下は http://www.director-file.com から。
RES gives a full account of Gondry's process. "I really like the basic-ness of the music - one voice, one guitar, and one drum. I like this concept, and I thought it was very close to the primary color of the Lego blocks." On the video's creation: "We shot a very basic video of the band [in London], we edited it and then we had a program that pixelized the video, roughly the size of the Lego blocks and then we printed each frame [25 frames per second] on paper. Then we had an animation team building up Lego blocks to match each frame. Then we reshot each of those frames on a film camera. We didn't have enough Legos to do more than five frames at a time, so after five frames were shot [the Legos] were demolished to build the next five frames."
手順を簡単にまとめると、
1. 撮影と編集
バンドの演奏、プールに飛び込みなどのシーン。ここまでは普通。
2. ビデオをピクセラレート
各フレームをレゴで組める解像度までダウンサンプリングする。
3. 映像の各フレームを紙に出力する
25コマ/秒で!
4. 組立てチームが紙を元にレゴを組み立ててコマ撮り撮影
5フレーム分しかレゴの手持ちが無いので、5フレーム単位で組立て〜撮影を行ったとのこと。
できたビデオはこちら。(youtube)
Fell In Love With A Girl - White Stripes
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